右京の言うとおり、晃は舞い上がっていたのだろう。
普段の冷静な彼なら、茜の気持ちに敏感に気付いていたはずだが、少しでも早く夫婦になりたいという焦りが晃を盲目にしていた。
「実は…明後日の僕の誕生日に結婚式を挙げようと思うんだ」
「…明後日結婚式って…おまえ、いくらなんでも急すぎるだろ?
準備だって何もしてないくせに。しかも平日だろ?
そんなに急じゃ身内だって出席できないかもしれないぜ?」
今朝、自宅で茜を驚かせた爆弾を再投下した晃に、茜は大きな溜息を吐き、助けを求めるように二人を見た。
余りに急な話に右京はおめでとうと祝福するべきか、ちょっと待てとアドバイスするべきか、暫く悩んで茜と晃の顔を見比べた。
茜が右京に賛同しウンウンと大きく頷く。それを見た晃は渋い顔をした。
幸せボケで盲目になっている晃に比べ、茜は明らかに困っている。
結婚式の主役の花嫁が同意しないのであれば、ここは茜に味方すべきだろうと判断した。



