『晃と私の愛を受け継ぐ子を大切に育てて、きっと無事に産んでみせる』
その微妙な言葉の言い回しに、茜の痛いほどの気持ちが込められていて、その切なさに込み上げてくるものを止める事が出来ない。
産んでから育てる事が叶わないと、このとき茜は既に分かっていたのだろう。
それでも君はその身を削って大切に育んだ暁を自らの命と引き換えに産み落とし、僕に最愛の宝物を残してくれた。
ありがとう。
君の贈り物には本当に救われているんだ。感謝しているよ。
君が逝った後も尚、僕の心に鮮やかに残るものがある。
それは小さな煌きだけど、何ものにも変えがたく、僕の心に温かな火をともし続ける。
時に太陽のように眩しく
時に月のように静かに
時に風のように涼やかに僕に愛情を降り注いでくれる君が残した想い。
それらはこの世界の命の全てに溶け込んでいて僕らをいつだって護ってくれるのが分かるよ。



