その夜、晃は蒼から一通のメールを受け取った。
その文面に茜の想いを見た晃は涙を堪える事が出来なかった。
=蒼へ=
私は今とても幸せです。
今日、私の身の内に命が吹き込まれました。
金色の光が体内に吸い込まれていくイメージがあって、すぐに分かったの。
私の中に晃の子供が宿ったって。
晃は反対するだろうから、まだこの事は告げていません。
でも彼がどれだけ反対しても産むつもりです。
私が逝った後も、晃が一人寂しくないように…。
私が消えた後も、晃が私を忘れないように…。
晃と私の愛を受け継ぐ子を大切に育ててきっと無事に産んでみせる。
たとえこの子を産むことで私の命の灯が消えてしまう事があっても、私と晃の愛が永遠に受け継がれていく事が私には何よりの幸せです。
自分の手で育てられないかも知れない子供を産む事はずるいと思いますか?
たとえ誰かがそう言って批判しても、それでも私は晃を愛した証しを残したいの。
私の身の内で大切に大切に育てるから。
私の命と愛の全てをこの子に託して逝くから…。
だから蒼も反対しないで祝福してくれるよね?
ねぇ?蒼。私の人生は短くても、誰よりも幸せだったとあなたは分かってくれるよね。
晃は私の夢を全て叶えてくれた。
ひとつは、愛する人の妻になる事
ひとつは、愛する人の子どもを授かる事
決して叶えられないと諦めていた夢が今この手の中にある
私に残された時間は短いけれど、それでも一瞬一瞬が私にとってはとても輝いていて、幸せに溢れています。
この子が天使となってみんなを幸せに導いてくれる事を願っています。
せめて、この子を腕に抱いて子守唄を歌うまでは…命を繋げられるよう頑張ってみます。
最後まで私たちを見守っていてください。
=茜より=



