「さとるぅ。おたんじょう日しよう?」 呆然と幻想的な光景に心を奪われていた全員を現実に引き戻したのは杏の声だった。 「あぁ…そうだね。おとうさん。 お誕生会始めよう」 そう言うと暁はパタパタと室内へと姿を消し、暫くして茜の写真を持ってくると天使の為と言って用意した椅子の前においた。 「お母さんが天使になった日を一緒にお祝いしてあげるんだ。 今日はお母さんの誕生日でもあるからね」 暁の視線の先には茜の微笑む天使の為の椅子 それは暁が生まれたときから繋がっていた絆だったのかもしれない。