「茜はおまえ達の…いや、俺達全員を守護する者になったんだな」
右京の言葉に振り返った晃はどこか晴れやかで幸せそうだった。
「守護天使…か。茜は幸せなんだな。
いつだって僕たちの傍で一緒に生きている」
自分を取り囲むように巻き起こるつむじ風が桜の花を舞い上げて茜の心を伝えてくる。
晃を…
暁を…
ここにいる茜の愛した全ての人を見護っていると…。
「お父さん。天使はね、いつか僕たちのところへ還って来るんだって。
それまで待っていて…って言っているよ」
「還って来るって?」
桜の木を見上げ、そこにいるであろう愛しい女性に想いを馳せる。
「うん、いつかきっと僕たちともう一度逢えるって言っているから…
だからお父さんも天使を忘れないでいてあげてね」



