晃がとても幸せそうに微笑むのを暁はとても嬉しく思った。
暁は晃が茜を想うときにこんな表情をするのを知っている。
だから、自分にだけ聞こえる天使の言葉をそのまま父に伝えたいと思った。
「お父さん。天使はねずっと傍でお父さんやみんなの幸せを見ているんだって。
ずっと一緒にいるって言っているよ」
「…そう…。天使が暁にそう言ったの?」
「うん、あのねとっても愛しているって言ってるよ」
暁の言葉を合図のように吹いた春風に煽られた花びらが一斉に降り注ぎ、花びらを纏った風が二人を抱きしめるように包み込んだ。
「…あ…かね…?」
一瞬茜に抱きしめられた様に感じた晃がそう呟くと、暁は「天使がキスをしてくれたよ」と嬉しそうに微笑んだ。



