「天使は…茜にそっくりかい?」
蒼と右京がハッと息を飲んだ。晃の言わんとすることを感じたからだ。
「うん、よく似ているよ」
「そう…」
「お父さん…天使は僕のお母さんなの?
僕ね、何度も天使に聞いたんだけどそれだけは答えてくれないんだ。
『私は天使になったから暁のお母さんにはなれないの』
ってとっても哀しそうな顔をするんだ」
「…そう。暁はどう思う?何か感じるんじゃないのか?」
「天使はお母さんだと思うよ。
ずっと僕の傍で見てくれていたのを知っていたもの。
友達のお母さんみたいにギュってしてくれなくても、絵本を読んでくれなくても、一緒に遊べなくても…天使は生まれたときから僕とずっと一緒にいてくれたもの」
桜の木を仰ぎ見ると暁にだけ見える天使に向かって笑いかける。
「ねぇ?天使さんはやっぱり僕のお母さんだったんだね?」



