茜、君と生きた時間は短かったけれど その時間はとても緩やかで その毎日はとても穏やかで その一瞬はいつも輝いていたよ …僕は、とても、幸せだった 微笑む茜の頬に触れる 目じり残った最後の涙の欠片が滑り落ち、僕の指を濡らした。 …君も僕と同じ気持だったと思ってもいいのかな? 僕は小さな命を抱き上げ、そっと胸に抱きとめた。 茜の左手を取り、そこに光る鮮やかな赤い宝石(いし)に唇を落とす。