【長編】ホタルの住む森


瞳が絡み合う。

それが合図

私を組み敷くように体勢をかえ、晃が唇を重ねてくる。

彼は可愛いと言って、何度も唇を寄せた。

再び激情に流されるまま、晃に右手を回し抱き寄せる。

左手は決して離したくないと、しっかりと握り締めると、晃もそれに応えるように握り返してくれた。

慈しむように愛し、触れる先から甘美な熱を放っていく。

そのたびに左の薬指に彼の情熱を受けるように指輪が光った。

甘い波に飲み込まれ、再び意識が遠のき晃から離される浮遊感があった。

不安になり思わず手を伸ばす。

「…晃…愛してる…」

「あかね…茜…愛しているよ。ずっと傍にいるから…」


晃が強く私を抱き締める。


激しく求め合い私たちは心を一つに結んだ。



最後の瞬間まで繋いだ手を離す事はしないと誓って。