「…無理。軽度で明日入院、重度で明日通夜になるわね。
どうする?今日を私の命日にしたいの?」
「笑えない冗談だね。
君の命日なんて永遠に来なくていいんだよ」
眉を潜めて私を見据える晃の瞳は、さっきまでのいたずらっ子のようなものではなく、悲しみが浮かんでいた。
いずれ必ず来るであろう別れの時を否定したい晃にとって、命日など冗談でも辛い事だったに違いない。
…ごめん晃。
勢いとは言え、あなたを傷つけたね。
「ごめん、言い過ぎた。でも晃があんなこと言うから」
「ん…わかってる。僕もからかいすぎたね」
「からかってたの?なんだ、本気にしてたよ」
ホッとして笑う
「まあ…少しは本気だったかも?」
…ってどっちよ?
「冗談だって。茜に無理はさせないよ」
不安げに見つめる私を抱き締める腕に力を入れながらそう言った。



