苦しいってば!
私の抵抗に一瞬ピクリと動きを止めた晃は、フッと笑って、それから優しくキスしてくれた 。
「晃、凄く心臓がドキドキする」
「茜、凄く綺麗だよ」
嬉しそうな晃の声
閉じていた目を薄く開けて晃を見る
「恥ずかしいって、そんなこといわないでよ…っ?」
――思わず息を飲んだ…。
晃は凄く綺麗だった。
少し癖のある茶色がかった髪は夕日を浴びてオレンジ色に揺れている。
夕日の陰影に浮かんだ彼の整った顔立ちは艶っぽく凄く幻想的だった。
まるで夢の中にいるように、徐々に真っ白になる霞んでゆく意識の中…
繋いだ左手は最後まで離したくなかった。



