沖ヶ浜田の波は,
があるせいか少し高くなっており,
何人かのサーファーが波待ちをしていた。

「だれもいなかったら,よかったのに・・・」 

私は小さくつぶやくと,
モモにリードをつないで
サーファーを横目に砂浜を奥へ進んでいった。

直子の電話のあとに,
そのままでてきたので,
フレアースカートにサンダルという
出で立ちは,


モモに引っ張られながらの散歩で,
足元は砂浜の状況には,とても不利で,
足をとられながら
一歩一歩進むのが精一杯だった。



しばらく歩くと,岩陰がある。
そこですこし休憩しようと思った
私の耳に,
人の声が風に乗って運ばれてきた。

私の一番のお気に入りの場所なのに。
もう先客がいたらしい・・・

私はモモのリードを引っ張り,
今来た道を引き返そうとした。

しかし,モモは急に勢いをつけて,
岩陰にむかってダッシュしてしまった。

「モモ!!」

私は,
モモのいきなりの動きについていけず,
リードを離してしまい,
慌ててモモの後を追いかけた。



そこで私の視界に入ったのは

・・・衝撃的はシーンだった。