窓のない窓際

 
可愛い。


やっぱり水上イイ。


たまにわけ分かんねートコあるけど、またそれもツボっていうか……。


「……良かった」

「ん?
なにが?」


水上がキョトンと目を丸くして首を傾げる。


「水上の笑った顔見れて良かった」


そう言って俺が笑うと、水上は分かりやすく動揺した。


「え……宮本くん……?
どうしたの急に……」

「だって水上、最近元気なかったじゃん」

「えっ……?」

「ずっと心配だったんだよな。
だから元気出して欲しくてデートに誘ったわけ!」


これは狙って言ったんじゃなくて、本当のことを言っただけ。


こんなキザなセリフ、今まで腐るほど言ってきた。


でも、本当に気持ちを込めて言ったのは初めてだから、なんだか気恥ずかしい。


「何があったか知らないけど、水上は笑ってた方が可愛いぜ」