窓のない窓際

 
店員も、そして水上も驚いた表情で俺を見る。


「んで飲み物はメロンソーダとコーラをLLサイズで……」

「ちょちょちょちょ……宮本くんッ!」


水上が慌てて俺の言葉を遮った。


「私食べないよ!?」

「だめ」

「だめって言われたって……お金もそんなに持ってないし!」

「おごる」

「そんな……悪いからいいよ!
私はいらな……」

「うっせーなー……」


俺は水上のおでこを軽く指で弾いた。


「……ッた!」

「うるさくしたから罰。
ちょっと黙ってろ」


水上はおでこを両手で押さえて俺を見た。


「あ、あとチョコレートパフェとカスタードプリンとチーズケーキも2つずつ」