「日の光に照らされて 空気が キラキラと降りてくる 世界に 自分しかいない そんな感覚がして 音と言う音が 冷気に吸い込まれ 空気が震える 小さな 鈴のような 音だけがして 哀しくて 綺麗で 涙が出るんだ…――」 呟くように、克巳は目を閉じて言った。 「……」 哀しくて、綺麗で、涙が出るような……。 そんな感情を、私は今まで持ったことがない。