「気温の低い、良く晴れた月夜か星の夜に、見るチャンスがあるらしいんです」 ただでさえマレなのに、夜で、しかもクリスマスイブ。 10年、か……。それは、克巳が生きている間に、見ることが出来るのかしら? と言うくらい難易度が高そうな話だった。 「見ることが出来るといいわね」 「うん、ほとんど、奇跡だって言われている」 「……」 ガタガタガタンッ!! と、風が大きく戸を叩いていた。 「こんな吹雪じゃ、今年もダメかな?」 そう言って、力なく苦笑する。 あっ……。