どうしてこうなってしまったのだろう? 暖炉の前に座り、揺れる炎を見つめていた。 ようやく温かくなりはじめた小屋の温度が、吹雪にさらされ続けた身体を、少しだけ緩ませる。ウェアの中は、芯から凍えきっていて、ガクガクと震えていた。 歯が噛み合わない、もう少し温まるまで。 我慢しなきゃ……。 ガタンッ! 外へ繋がるドアの開く音と一緒に、冷気が入ってきた。