明日への旅(仮)


「…詩音!」

振り向くと夏菜がちょっと遠くから私の名前をよんだ
『あ、夏菜!』


ザッッ!


風が吹いた


少女をみると居なくなっていた。


『…聞きたい事あったのに』


授業中の夢と


――声


声が似ていた。

そんな気がする







「詩音待ってたの?」


『うん、1人で先に行ってもアレだし!♪』


「そっか!ありがとう♪」


そう言って笑った顔はこれまた可愛くて連れて帰りたくなった(だから犯罪だって)



「でも、遅くなったしまた今度にする?詩音英語のプリントもあるでしょ?」


『…ああぁぁぁすっかり忘れてた!』


「あんた、馬鹿だね。」


『いやぁさっき友達出来てさぁ♪その子と話してたら忘れてた』


「ふぅ~ん、どんな子?」


『可愛い子♪』


「やっぱり馬鹿だね。」


『……』