――――10ヶ月前の4月――――



高校の入学式が終わり、

自由時間。





隣は、愛しの人だった。







「大宮劉生くん?」

『あ、うん』

「宜しくね!私、松木小春!小春って呼んで」

『宜しく!小春…』

「劉生で…いい?」

『全然オケだよっ』

「ありがとう!!劉生って明るいね!」

『そ、そうか?』