「泉美…?」 後ろから低いトーンの声がした。 振り向かなくてもわかる。 愛の声。 「なんでここに栄治君がいるの?」 「あー和田さん。俺たち昨日から付き合ってんだ。」 言っちゃった…。 口止め…しとけばよかった。 愛はその場で私を攻めることなく 笑って言った。 「…そっか。 お幸せにね。」 どことなく寂しそうな愛の声…。 「泉美」 体がびくつく。