ロードの言葉の直後、キメらが帯びている光があたりの水蒸気に移っていく。

水蒸気がまた液体に形を戻した。そしてキメラの髪を覆った。

一瞬強く発光したかとおもうと、キメラの髪が綺麗な金髪に染まっていた。所々に入っている赤いメッシュがいい感じにゴールデンロードを走っている。


「目も染まっているはずだよぉ」

キメラは目を閉じているので直接はわからない。

このロードが染まっていると言うんだから、染まっているのだろう。

訳の分からない安心感が頭を満たした。

「よし、おわりぃ」

「……」

「終わったんだからぁ、はやくこれ外してよぉー」

「ん?」

「それとも、あたしに悪戯でもするぅ?」

「あぁ、悪い悪い」

まだ思うように動かない足を無理やり動かしてロードの元へ歩いた。

ロードの首輪から鎖を外し、手を首輪にかざしてエネルギーを送る。

首輪や手枷などが消滅した。

「アーク、後ろ」