キミの『好き』をカタチに。~世界でひとつだけのオーダーメイド~

次の日の夜、リビングのソファに座ってテレビを見ていた。

「なんか、おもしろい番組ないかな」

私はテレビのリモコンを手に取って、チャンネルを変えた。
ニュースにクイズ番組、お笑い番組……。
ピッピッと、またチャンネルを変えようとしたとき。

『それでは歌っていただきましょう。『クイントレイズ』の新曲で"キミかも、maybe!"』

『クイントレイズ』の新曲?
思わず、私は画面にくぎ付けになった。

イントロが流れ、センターで颯真くんが歌い出した。

普段の声とは違い、甘くて柔らかな声。
五十嵐くんの元気な歌声に、ナオくんのはじける笑顔。
竜平くんの軽やかなステップに、聡志くんの包み込むような優しい歌声。

みんなキラキラオーラで、画面の中で歌って踊っている。

「すごい……」

「あ、『クイントレイズ』か」

そう言って、私の隣に座ったのはお風呂から出てきた結愛だ。

「やっぱ、みんな歌もダンスも上手いよなぁ」

結愛は真剣な表情で画面を見つめている。
同じアイドルとして、なにか感じるものがあるんだろうか。

「結愛の目から見ても、上手いって思うの?」

「うん。だって、あんなに動いてるのに声がまったくぶれないんだもん」

「口パクじゃなく?」

私が尋ねると、結愛がうなずいた。