君と過ごした、たった数週間(短編)

それなのに、今日は教習所に行きたくなかった。

行きたくないわけがない。
本当は彼に会いたい。
でも、今日が終われば、もう今までのように毎日会えるわけではない。

そう思うと、教習所に向かうことさえ嫌になってしまった。

いつもなら楽しみだった準備も、なかなか気持ちが乗らなかった。

彼に可愛いと思ってもらいたくて、毎朝楽しみながらセットしていた髪の毛。
少しでも可愛く見られたくて、時間をかけていたメイク。

その日は、何だか何もする気になれなかった。

髪型を考えるのも、メイクをするのも、いつもより面倒に感じてしまった。

本当は、そんなことをしている場合じゃないくらい寂しかった。