君と過ごした、たった数週間(短編)

しばらくして、目的の焼肉屋さんに到着した。



お店に入ると、葵くんと颯斗くんが向かい合うように座った。



そのため、私とみくちゃんはどこに座ろうか迷っていた。




どうしようかな、と思っていたそのときだった。




かずやくんが私に声をかけてくれた。

「隣においで」

その一言に、心臓が一気に跳ねた。




たったそれだけの言葉なのに、

どうしようもなく嬉しかった。





もちろん、隣に座ることなんて

何でもないことなのかもしれない。




でも、好きな人から自分を選んで

声をかけてもらえたことが、

私にはたまらなく嬉しかった。