「…美海…」
白い天井。点滴。ここは病院か。
…海で気絶して、運ばれたんだった。
「大丈夫か?」
隣から声が聞こえた。
「…大丈夫。軽い貧血だから」
「…そうか」
「もう帰っていいよ」
「じゃあな。元気になったら学校来いよ」
弦が病室から出ていった。
違う。本当は貧血じゃない。
弦に言えないのはなんでだろう。
―悪性脳腫瘍
診断されたときにはもう治せない状態だった。
「美海ちゃん。体調はどう?」
そう言ってきたのは看護師の岩瀬さん。
「大丈夫です」
「それならいいんだけど」
「美海ちゃん。…長くて2週間よ。」
「はい…」
そうだ。
もう私は長くない。
最期は誰にもバレずに1人で消える予定。
きっとそれが一番楽だから。
「じゃあまたあとで来るね」
岩瀬さんが出ていったあと、ドアがもう一度開いた。
―弦だった
「え、何?」
「…長くて2週間ってどういう意味だ?」
「聞いてたの?」
「…そのままの意味だよ」
弦は少し悲しそうだった。
弦の目から涙が溢れた。
「なんで、なんで言ってくれなかった。今まで」
「言いたくなかったから」
弦は小さく舌打ちした後、弦の口が動いた。
「今日から俺、毎日来るわ。ここに」
「え。ちょっと待って、なんで?」
「美海と居たいから」
「…は?」
「ん?そのままの意味だよ」
「まあいいけど」
「今日は帰って」
「ところで…。何の病気なんだよ?」
私の肩が少し震えた。
「悪性脳腫瘍」
「そうか」
弦は深くは聞いてこなかった。
「じゃあ、また来る」
白い天井。点滴。ここは病院か。
…海で気絶して、運ばれたんだった。
「大丈夫か?」
隣から声が聞こえた。
「…大丈夫。軽い貧血だから」
「…そうか」
「もう帰っていいよ」
「じゃあな。元気になったら学校来いよ」
弦が病室から出ていった。
違う。本当は貧血じゃない。
弦に言えないのはなんでだろう。
―悪性脳腫瘍
診断されたときにはもう治せない状態だった。
「美海ちゃん。体調はどう?」
そう言ってきたのは看護師の岩瀬さん。
「大丈夫です」
「それならいいんだけど」
「美海ちゃん。…長くて2週間よ。」
「はい…」
そうだ。
もう私は長くない。
最期は誰にもバレずに1人で消える予定。
きっとそれが一番楽だから。
「じゃあまたあとで来るね」
岩瀬さんが出ていったあと、ドアがもう一度開いた。
―弦だった
「え、何?」
「…長くて2週間ってどういう意味だ?」
「聞いてたの?」
「…そのままの意味だよ」
弦は少し悲しそうだった。
弦の目から涙が溢れた。
「なんで、なんで言ってくれなかった。今まで」
「言いたくなかったから」
弦は小さく舌打ちした後、弦の口が動いた。
「今日から俺、毎日来るわ。ここに」
「え。ちょっと待って、なんで?」
「美海と居たいから」
「…は?」
「ん?そのままの意味だよ」
「まあいいけど」
「今日は帰って」
「ところで…。何の病気なんだよ?」
私の肩が少し震えた。
「悪性脳腫瘍」
「そうか」
弦は深くは聞いてこなかった。
「じゃあ、また来る」

