そんなの聞いてません!

「これから友達と遊ぶことも増えるだろうな、とか思ってんだけど。別に結月はお小遣い上げなくても大丈夫か。」


「そーいうことじゃないっ」


「お、ならやるんだな?楽しみにしてるよ〜」


「そうとは言ってないよ!」


「はいはい、了承の連絡学校に送っとくわ〜」


は、はめられた…!

このクソ兄、最初から私の意見聞く気なかったでしょ…!


「…結月が、あのことを乗り越えるきっかけにでもなればいいんだけどな…」


お兄ちゃんのその言葉は誰にも触れられることなく、そっと、日が昇って暖かくなってきた空気の中に溶けていったのだった。