そんなの聞いてません!

第一話 入学式

「桜、綺麗…」


小さい声で呟く。


そこで思い出した。今日は入学式なのだ。


桜に見惚れている場合ではない。


このままだと遅刻という時間帯だった。


「やばっ急がないと…」


駅まで走る。入学初日からなにをやっているんだ。


お兄ちゃんに朝、遅刻するなよと言われたばかりだった。


そりゃそうだ。入学生代表が遅刻なんて、笑えない。