もしもこの先-先生との約束-(仮)


その会話を聞く
私の前に座る先生は…

見て分かる程の悲しそうな表情


嫌だったんだ…


それが
分かるような気がしたから。


先生はどこかに行ってしまった。


そして
藍は心配して来てくれた…。


友達が帰るまで待って
先生にちゃんと話そう。


私がバイトを始めたのには
理由があった。


ただの
わがままなのかもしれないけど…


高校生になったら
バイトは出来るものだと
勘違いしていた私は
出来ないという校則に
始めは仕方ないと思い
毎日普通に通っていた。


だけど、
私が一年生のとき

まだ健とも出会ってない時…

あの、色々あった6月に
これから先のことを思い描いて

お母さんと色々な話をしていた。


お母さんは
今、優がやりたいことを
悔いのないようにやりなさい。


見たいと思うものを
たくさん見て

目で見て感じれることを
誰よりも強く感じなさい。


優にしか感じられないことが
たくさんあるハズだから。


と言ってくれた。


これからどうしよう…

と涙を流すだけの毎日では
生れつき目の不自由な方々に
申し訳ないと心から思った。


私にはまだ…
他の人より視力は悪くても
普通に生活が出来る
大事な目がある。


忘れてはいけないことを

私はなんて不幸なんだ

そう思い込んで
忘れそうになっていた

あの6月に
バイトをしたいと思い
しようって決意して
今もお世話になっている
バイト先へ行った。

バイト先のオーナーや奥さんは
とてもいい人で
私の病気を理解してくれている。


坂口先生だからこそ
分かってほしい話…


どう伝わるかは
分からないけど


ちゃんと伝えたいって
必死になっていた。