修学旅行直前
体育館に集まる回数が増えた。
毎日一時間だけの
坂口先生と会う時間も
このおかげで
いつも以上に増えた。
ファンクラブの一員としては
嬉しい出来事…
だけどそこには
敵ばかりいる事も知った。
「優ちゃん!!
なんか4組のあの子、
坂口先生と仲良くない?」
ざわつく体育館。
ファンクラブの中の一人の子が
私に言ってきた。
目を向けてみると
確かに仲がいい様子…
授業中も私の隣の子が
坂口先生を好きそうで
私は邪魔をしないように
楽しんでいた。
ファンクラブと言っても
“好き”とかじゃなくて
面白い先生と仲良くなりたくて
英語の楽しさを教えてくれた
先生をもっと知りたくて…
他の先生とは違う気がして...
先生は人気だったから
隠れて観察するような
先生を“太郎”と名付けて
『FBI太郎調査官』なんて
遊んでた。
なんでそんな風になったかは
覚えてないけど
いつの間にかその一員だった。


