愛してるなんて、噓でしょう?

水瀬美月 side


「東條会……」

私はスマートフォンの画面を見つめていた。


昨日、蓮さんの口から聞いた言葉。

『若頭』

あの言葉が、どうしても頭から離れなかった。


普通の会社員ではない。


それだけは分かった。


でも、具体的に何をしている人なのかは分からない。

「……調べてみようかな」

少し迷ってから、検索画面に文字を打ち込む。


東條蓮。


検索結果には、いくつかの記事が表示された。


その中に、一つだけ気になるものがあった。

『東條会若頭・東條蓮氏』

「……え?」

記事を開く。


そこには、スーツ姿の蓮さんの写真が載っていた。


今までカフェで見ていた優しい笑顔とは違う。


隣には、年配の男性。


記事には、東條会という大きな組織について書かれていた。


そして。

『東條会は、指定暴力団として知られる組織である』

その一文を読んだ瞬間、指が止まった。


……暴力団?


東條会って、そういう組織なの?


私はスマートフォンを握りしめた。


蓮さんが。


あの優しい蓮さんが?