春風と君と、恋の始まり。



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5組も先生の話が終わり次々に生徒が下校していった。


……………そろそろ帰ってもいいかな。

廊下には、絵麻ちゃんと私。
それと1組と3組の数名が残っている。


「人少なくなったね。美羽~。途中まで一緒に帰ろっ‼」

「うんっ。いいよっ………‼」


やったぁっ。
1人で帰るの心細かったから嬉しい。


2人で廊下を歩いて階段を下りた。

1.3.5組は3階だから階段降りるのが大変だなとかの話をしたりして。
とても楽しかった!


「うわー、まだ微妙に人いた。でもいいっかっ。美羽ってどっち方面?北?」

「南方面………‼いちご駅の近くっ。」

「え、、、ガチか。私北方面で…。」


えぇっ。嘘⁉

2人で帰れると思ったのに、家は反対方向。


「しょうがないよね…。じゃあまた明日ーっ‼」

「また明日っ…………!」


1人になっちゃった…。

私の家の近く、人通りが少なくて大通りじゃないからちょっと不安。

行きは周りにいる子達の後ろを歩いて行った。
でも今って皆ほとんど帰ってるしどうしよう⁉


「うわー。早くゲームしたーい。」

「それな(笑)今日俺の家来ていいよ。」

「ガチ⁉帰ったらすぐ遊びに行く!!」


ビクッ


静かなところで急に大声で話さないでいただきたい………。

すごいびっくりしたぁっ。


心臓に悪い……。


そろそろ帰ろうかな。

私は家に向けて歩き出した。



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「樹~。そういえば飯食べないでお前の家行っていいの?」

「うん。ウェルカム!!!ご飯いつも母ちゃんが作り過ぎてるからちょうどいいかなって。」

「ホント⁉じゃあご飯の用意しなくていい~!ありがとマジで!」


………………………後ろからさっき下駄箱で大きな声を出して話していた人達の声がする。

同じ方面??

人がいるって言うのは安心だけどちょっとうるさいかもっ………。


「じゃあまたなーっ。10分後目指していく!」

「早っ。また後でーっ。」

別れたみたい……?


後ろをちらっと見ていると前からカサカサッという音がした。


何々っ⁉

前を見ると大きな蜂が―――――――――――――――――。
周りを少し確認すると大きな蜂の巣があった。


蜂がいたら叫んじゃいけない‼


私はとりあえず後ろに走って逃げた。


「うわっ。ど、どーした??」


やばいっ‼

前から歩いてきた人とぶつかりそうになった。

って、ハンカチ拾った男の子じゃん‼


「ダイジョーブ?なんかいた?」

「大きな蜂がいて………。蜂の巣があって…。」

「やばいじゃん⁉それってあの木が茂ってるとこだよな?俺もあそこ帰り道なんだけどー。大丈夫だった?」

「多分大丈夫ですっ。」

「よかったぁっ。あ、俺、瀬戸陽太‼困ったら話しかけにおいで。」

瀬戸、陽太君……?

聞いたことある名前だなっ。

「私、白石美羽です‼よろしくお願いしますっ。」


私たちの後ろから春風が吹いた。