春風と君と、恋の始まり。




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『皆様、ご起立ください。只今から、第99回萌木中学校。入学式を始めます。』


始まったっ。

99回なの⁉

次の子たち100回だから式典とかあるのかなぁ。
いいな‼


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1組の担任の先生は、雪城ゆり先生という若い可愛い先生だった。
楽しくなりそうっ♪


『一組から順番に教室に戻ってください。』

「えー⁉5組が一番遠いから五組最初でよくね?」

「しーっ。瀬戸さんここはしゃべるところじゃありません。小学生レベルよ?」

「はぁーい。」


小学生レベル⁉

そんなことないと思うけど…。

確かに5組が一番遠い。
3階だし一番奥だし……。


あっ、いけない。

早く教室戻らないとね。


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教室――――――――


「さぁ、では先生の自己紹介から行きますね!雪城ゆきです。好きなことはやっぱり推しを見ることかなっ?これから一年よろしくお願いしますね!」

「せんせー!推しって誰ですか?」

「それは、、秘密ですっ‼もしかしたらこの中にも一緒の人がいるかもですねっ。今日は疲れたでしょう。自己紹介は明日にして今日は帰りますか!」

雪城先生めちゃくちゃ可愛いなぁ。
すごい美人。


「帰りの準備してください。集合写真も明日となったので帰れますよ‼」


帰りの準備…‼

なんか早いなぁっ。


あ、自己紹介遅れましたっ。

白石美羽、中学1年生。
少し恥ずかしがりや……です。


「みんな準備できたかなーっ。じゃあ立ってください!」


私も帰る準備が終わった。
持ってきたの、プリントと筆箱だけだもん。


「さよならーっ‼」

「さよなら!」(クラス全員)

「明日も元気に登校してください‼」

あっさり終わっちゃったな。


ん…?

これって絶対に1階混んでるよね⁉

ちょっと遅くいったほうがいい??


私は人が少なくなるのを待っていた。

「美羽‼」

「絵麻ちゃん…!」

「やほー。誰まちなのっ?」

「人が少なくなるのを待ってるんだっ。特に人を待ってるわけではないよ……。」

「そーなんだ。私もっ。」


絵麻ちゃんもなんだっ。

1人で待つのは心細かったからうれしい!


「えー、もう1組帰ってんじゃん。早。」

「それな‼5組担任の話長くてまだ帰れなさそーだし。」

「今トイレ休憩、、だよね⁉差おかしい。」

「「それな~。」」

5組そんなに遅いんだ…。
大変そう

「うわっ。」

絵麻ちゃん、うわっって言ったっ……⁉

「絵麻ちゃん知り合いなの?」

「同小で、皆に人気の人たちっ。元気だよねぇ。」

元気……。


確かにそうだな。


その男子たちを見ていたらひとりの子からハンカチが落ちた。

誰も気づいてないっぽい…。


「あ、あの‼ハンカチ……。」

「えっ……。」

「あ、サンキュー!」

「はいっ。」

すっっごい笑顔‼
なんか応援したくなっちゃうなぁ。

「陽太ハンカチ落としたん?」

「そーなんよー。」

「1組の人早く帰ってきてーっ‼」

「うわ、やば。」

1組大変そうだな……。

担任紹介で1組の先生を見たとき、怖そうだなって思った。
入学式の時から話が長いなんてほんと最悪じゃん⁉

頑張ってとしか言いようがないよねー……。


「拾ってくれてありがとなっ‼」

「陽太、早くいかないと怒られる!」

「あ、やっべ。じゃあまたなーっ。」


陽太、と呼ばれた男子は私に太陽のような笑顔を見せ友達とその場を去っていった。

またねって、、、え、私達初対面だよね⁉

小学校も違う。


「美羽~。あいつさ、うちの小学校で一番陽キャで人気だった奴。男女同じように仲良くしてて裏から女子にモテてんだよね。ちょっとむかつく。(笑)」

「そ、そーなんだっ。」

陽キャ…私は近寄りがたいっ。

でも笑顔すごいキラキラしてたっ。
憧れだなぁ。

「えっ、もしかして美羽惚れちゃったっ?」

「ほ、惚れてる⁉そんなわけないよっ。」


この時、あの男の子に見られていたのは私の知らない話。