春風と君と、恋の始まり。


萌木中学校――――――――


「うわぁ、やっぱ大きいなぁ。」


ちょっぴり田舎から都会へと引っ越してきた。

1000人が通う中学校って言っていたけど、こんなに大きいとは思ってなかった………。
私が前通っていた小学校は全校生徒合わせて500人くらい。

だから校舎も半分くらいの大きさだし、クラス数も少ない。


「あ、秋ちゃんじゃん!」

「もしかして瑠美香ちゃん⁉」


うわぁ、やっば。

グループもうでき始めちゃってる……⁉


私も早く友達作らないとなぁ。


私は人と人の隙間を通りクラス表が張られている場所へと向かった。


クラス表を見ると漢字がたくさん‼


クラス数、9クラスもある………。


おそろしいっ…。


「えっと、白石美羽……白石………あったっ。」

私は1組の11番。


111だっ‼(笑)


「うわー、俺5組だ。」

「ええ、マジ⁉俺たち3組なんだけど。終わったなー。」

「最悪………。友達いないじゃん!」


たくさん声が聞こえる‥…。


9クラスもあるから全員覚えたらもう1年終わっちゃいそう。



「1,3,5組は左側の階段からあがってくださーい!3階なので、注意してくださいね‼」


私は1組、だから左側の階段っ。
3階かぁ。
っていうことは、基本その階にいるのは1・3・5組だけってことかな。

私たちが暮らす場所は、校舎まるごと一個。


階は違うところもあるけど1年生は一つの校舎にまとまっている。


1組あったっ。

3階で一番階段に近いクラス。


んー、大きさはまあまあかなっ。
でも小学校の時よりはスペースがある…。


黒板に書いてある席順を見て席に座る。


隣は女の子だっ。
よかったぁ……。


「あの、初めまして‼私、若草絵麻って言います。友達、、なりませんか?」

話しかけられちゃったーっ。

え、どうしよう⁉
なんて答えればいいかなぁっ。


「ととと、友達なりましょう!!」

「えっ……?」


ひ、引かれた……⁉


「えっ、と…。」


「いいんですかっ。絵麻って気軽に呼んでくださいっ‼タメ口で話してもいいですか?」

「是非っ。私、白石美羽っていいます…。美羽って呼んでくださいっ‼」

「ありがとう!じゃあ美羽って呼ぶ。よろしくね~っ。」

「うん、よ、よろしく!」


友達なれたぁぁぁ。

勇気出してよかったっ。


「ねぇ、見て。11番の子めちゃ可愛くない⁉」

「それなぁ~。ずっと思ってた。小動物みたいなところとか可愛いよねっ。」

「わかるーっ。」


11番って、わたし⁉

まさかまさか、違うよね。


「みんな揃ったー?じゃあ入学式行くから廊下に出席番号順に並んで。」


3年生の先生っぽい人が言う。
多分この人は仮の担任なんだろう。


廊下に出ると、3組と5組も並んでいた。
もしかして1組が一番階段に近いから早くいかないといけないっ⁉


って、そんなこと考えてたらみんな並んでる…。

私、11番だよね⁉


えーっと、女の子と男の子の間だ。


「すみませんっ‼」

「あ、ごめん。」

「うわぁー!あの噂の可愛い子だ。どーぞどーぞーっ。」

「ありがとうございますっ。」


噂のかわいい子…?

私の後ろにいる女の子のことかな。
すごい可愛いからさ。


「1組行きまーす。」


は、はいっ。


皆の親がいるからちょっと緊張してきた。