生徒ひとりの島に、ふたりめが来た

ミステリー・サスペンス

橘廉/著
生徒ひとりの島に、ふたりめが来た
作品番号
1795035
最終更新
2026/10/27
総文字数
8,077
ページ数
2ページ
ステータス
未完結
PV数
2
いいね数
0
「友達になったふりは、一度もしてない」

同じ問題を解く相手も、音読の続きを読んでくれる相手もいなかった。

潮守島の中学三年生・浜崎航の教室に、東京から篠宮澪がやってくる。
一年間だけの離島留学。
待ち望んでいた、たったひとりの同級生だった。

船酔いに弱く、地図ばかり見ている澪。
航が案内する島の道を、彼女はなぜか熱心に手帳へ書き留めていく。

一回多い灯台の光。
書きかえられた船の出港時刻。
子島へ続く、帰りのない足跡。

二人で謎を追い、授業では机を寄せ合う。
隣に誰かがいる毎日が、航にはうれしかった。

けれど、台風で島が閉ざされた日、神社の鏡が消える。
その騒ぎの中で、澪が島へ来た理由を知ってしまう。

「おれに聞いたことも、全部そのためか」

一緒に笑った時間まで、嘘だったのか。
答えを聞くのが怖くて、航は澪に背を向けた。

春になれば、澪は島を去る。
その前に、彼女ともう一度、同じ地図を広げられるだろうか。
あらすじ
同級生のいなかった島の中学三年生・浜崎航に、一年間だけの同級生ができた。
転校生の澪と、灯台の光や奇妙な足跡の謎を追う日々。
けれど台風のさなか、神社の鏡が消えたことで、澪が島へ来た本当の目的が明らかになる。
五十年前の噂と、互いに言えなかった秘密。卒業までの一年を描く、友情と謎解きの青春ミステリー。

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