こっちを、むいて。

あの日、

オレの世界から音楽が消えた。


ノイズだけが毎日鳴り響き

弾けないし、

もちろん作れない。


オレはギターをしまった。

クローゼットの奥。

厚手のコートやロックスターに憧れて買った古着の革ジャンが掛かったさらに奥。

もう、ない。

生まれないなら、弾けない。

弦を爪弾いた指ももう今では皮も剥けないから綺麗なまま。

その代わりに中指にタコが出来た。


失ったけど、

まぁ、

得たんだよな。


そう、信じていいんだよな?


なぁ、オレ?