こっちを、むいて。

夢を見ていた。

長い長い真っ暗なトンネルの中を歩き続ける夢。

出口は見えない。

それでも歩き続けなければならない。

そこに意思はなくて、

無意識の何かにとらわれたみたいに

ずっとぼんやりと歩くだけ。

やがて疲れがたまって動けなくなって

しゃがみこんだ。

このまま二度と立ち上がれない。

永遠に歩き出せない。


あぁ、わたし…だ。


あきらめにも似た感情が雪のようにしんしんと降り積もり、重さに耐えきれなくなって沈んでいく。

そう、思っていたのに。

一筋の強烈な光が瞳を貫いた。

直感でこの光に導かれたら助かるって感じた。

ふわふわと力なく立ち上がり再び歩き始める。

ただそこへ行きたくて。

早くここから出たくて。

その先の景色がどんなでも受け入れるから。

ここではないどこかへ行きたかったんだ。