ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜

(……な、何よ。ウチがそう仕向けたんでしょ)

夏凜は慌てて自分の胸に手を当て、湧き上がりかけたモヤモヤを力づくで押し殺した。

海斗を輝かせること。それがリベンジであり、自分のプライドのためだったはずだ。

今さら独占欲めいた感情を抱くなんて、プロデューサー失格だし、何より格好がつかない。


もう一度だけ階段の下の海斗を見つめた。


朝の光を浴びてまっすぐに前を向くその背中に、心からの誇らしさと、ほんの少しの甘い疼きを抱きしめながら。