ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜

夏凜の脳裏に、忘れもしない小学五年生の夏の景色が鮮やかに蘇る。


照りつける太陽、塩素の匂いが立ち込める市民プール。



水泳クラブのエースとして、誰よりも速く水面を切り裂いていた少年の眩しい笑顔。


日に焼けた肌、無邪気な瞳、学年中の女子から憧れられていた初恋のヒーロー――幼なじみの神崎海斗。


心臓が破裂しそうなほど緊張しながら、プールの帰り道、夕暮れの河原で勇気を振り絞って伝えた「好きです」の四文字。


けれど、返ってきたのは、真っ赤な顔でパニックを起こした海斗の拒絶だった。