ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜

「……これ、本当に……俺なのか……?」

海斗の唇から、掠れた声が零れ落ちた。

震える指先が、そっと自分の額や、立ち上がった前髪の毛先に触れる。

「転校先で言われたんだ。『お前の目つきは人を睨みつけてるみたいで怖い』って。だからずっと、隠さなきゃいけないんだと思ってた……」

「睨んでなんかないわよ」

夏凜は鏡の縁を握りしめ、まっすぐに海斗を見つめた。