ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜

夏凜に急かされ、海斗はおずおずとブレザーを脱ぎ、パイプ椅子に掛けた。


白シャツ姿になった瞬間、肩幅の広さと逆三角形のシルエットがさらに際立つ。だが、シャツの着こなし自体は最悪の部類だった。



「まず第一歩。シャツの第一ボタンと第二ボタンを外す!」


「えっ、第二まで!? そんなのだらしなくないか?」


「だらしなく見せるんじゃないの、首の長さを活かして『抜け感』を作るのよ! アンタは水泳で僧帽筋が発達してるから、上まで閉めると首が埋まって顔が大きく見えるの。ほら、手を出して!」



夏凜は躊躇なく海斗の胸元に手を伸ばした。


白く華奢な指先が、海斗の首元でボタンを素早く外していく。


ふわりと漂う夏凜の甘い香水と、肌に触れる指先の温度。至近距離で見つめられる海斗の喉仏が、緊張でごくりと大きく上下した。