「は……!? な、何言って……俺には無理だ、目立ちたくないって言っただろ!」
「拒否権なんて最初からウチが握ってんの! 文句があるなら、ウチを納得させるくらい格好良くなってから言いなさい!」
ぐい、と力任せに手首を引っ張る。
中二の男子とは思えないほど華奢なはずの夏凜の腕から、信じられないほどの意志の強さが伝わってくる。
「行くわよ、放課後特別レッスン開始! まずはその野暮ったい制服の引き算から叩き込んであげるわ!!」
夕焼けに染まる廊下へと、夏凜は海斗を引きずり出すように歩き出した。
強引で、傲慢で、けれどどこまでも眩しいその光に導かれるように、海斗はただ呆然と引かれるまま、日陰の殻から一歩を踏み出していた。
「拒否権なんて最初からウチが握ってんの! 文句があるなら、ウチを納得させるくらい格好良くなってから言いなさい!」
ぐい、と力任せに手首を引っ張る。
中二の男子とは思えないほど華奢なはずの夏凜の腕から、信じられないほどの意志の強さが伝わってくる。
「行くわよ、放課後特別レッスン開始! まずはその野暮ったい制服の引き算から叩き込んであげるわ!!」
夕焼けに染まる廊下へと、夏凜は海斗を引きずり出すように歩き出した。
強引で、傲慢で、けれどどこまでも眩しいその光に導かれるように、海斗はただ呆然と引かれるまま、日陰の殻から一歩を踏み出していた。


