ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜

挨拶を返された女子たちが嬉しそうに頬を染めて顔を見合わせる。


その後ろを歩く男子生徒たちも、赤くなった耳を隠すように俯きながら、視界の端で夏凜の姿を必死に追いかけていた。



誰もが振り返り、誰もが見惚れる朝のランウェイ。



カツン、カツンと小気味よいローファーの音を響かせながら、夏凜は堂々と背筋を伸ばし、新緑のトンネルの先にある学園の正門へと向かって優雅に歩みを進めていった。