ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜

「見て、二ノ宮さんだ……」


「今日もめちゃくちゃ可愛い……なんか、同じ中学生とは思えないよね」



すれ違う女子生徒たちが小声で囁き合い、憧憬の眼差しを向けてくる。


夏凜はそんな視線に気づくと、透け感のあるピンクベージュのプランパーリップで潤った唇をきゅっと引き上げ、軽く会釈を返した。


ふっくらと整えられた唇のツヤと、目元を明るく見せる繊細なラメのアイシャドウが、朝の光の中で吸い込まれそうな透明感を醸し出している。



「おはよ、二ノ宮さん!」


「おはよー! 今日もいい天気だね!」



気さくで明るく、少しの気取りもない澄んだ声が並木道に響く。