ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜

夏凜。


その三文字が海斗の口から零れ落ちた瞬間、夏凜の心臓がトクンと跳ねた。



間違いなく、自分のことを二ノ宮夏凜だと分かっている。


かつて小5の夏、告白を拒絶して消え去ったあの幼なじみ本人なのだ。


それなのに、この態度は何なのだろう。



プリントを抱えて逃げるように背を向け、教室の扉へ向かおうとする海斗の後ろ姿に、夏凜の我慢は限界を迎えた。