美玲が驚いて顔を上げると、先ほど自らの敗北を認めたばかりの東堂貴志が、静かに歩み寄って立っていた。
柔らかなアッシュブラウンのナチュラルヘアが光を透かし、その端正な顔立ちには、ほんの少し困ったような、はにかんだ大人の笑みが浮かんでいた。
東堂は優雅に右手を差し出し、フロアの出口を顎で指してみせた。
「見ての通り、僕もパートナーに逃げられてしまってね。このまま一人で立っているのも、少し格好がつかないんだ」
「……東堂、先輩……」
美玲の唇が微かに震える。
柔らかなアッシュブラウンのナチュラルヘアが光を透かし、その端正な顔立ちには、ほんの少し困ったような、はにかんだ大人の笑みが浮かんでいた。
東堂は優雅に右手を差し出し、フロアの出口を顎で指してみせた。
「見ての通り、僕もパートナーに逃げられてしまってね。このまま一人で立っているのも、少し格好がつかないんだ」
「……東堂、先輩……」
美玲の唇が微かに震える。


