ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜

その数歩隣で腕を組んでいた東堂もまた、淡ふっと自嘲混じりの穏やかな吐息をこぼしていた。

(……完敗だな)

自分がどれほど完璧なエスコートを尽くしても、夏凜にあんな無防備で幸せに満ちた笑顔を咲かせることはできなかった。


日陰から覚醒した野性の原石と、彼を最高の男へと仕立て上げた天才プロデューサー。


魂の深い場所で結びついた二人の姿は、息を呑むほど、完璧で、美しかった。