ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜

歩調に合わせて肩口でふわりとリズミカルに弾むのは、毛先を大きめにワンカールさせた、艶やかな金髪のツインテール。朝一番に念入りにブローされた髪は、木漏れ日を浴びるたびに上質なシルクのような光沢を放っている。


制服の着こなしひとつ取っても、夏凜のスタイリングはミリ単位の計算に基づいていた。


学校指定のアイボリーのニットベストは、あえて身体のジャストサイズよりひとつ大きめを選び、肩のラインを華奢に見せる絶妙な落ち感を演出している。

仕立てのいい上質な白シャツは、首元の第一ボタンだけを潔く開け、細身のストライプタイを鎖骨のわずか下でジャストに結び下げていた。清楚なスクールテイストの中に、大人びた洗練された抜け感を同居させる絶妙なバランスだ。


そして何より、すれ違う者たちの視線を奪い去っていくのが、プリーツスカートの丈だった。


校則の範囲をミリ単位で熟知した上で導き出された、膝上五センチの丈。


歩くたびに、健康的に引き締まった太ももからふくらはぎの美しいラインが最も際立つ「絶対的な黄金比」を完璧にキープしている。


足元はきれいに三段折りにされた白ソックスに、靴墨の匂いすら漂いそうなほど丁寧に磨き上げられた黒のコインローファー。


白くほっそりとした手首には、制服のトーンを邪魔しない華奢なピンクゴールドのコードブレスレットが一本だけ添えられ、初夏の光を反射して上品な煌めきを散らしていた。