ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜

「っ……!」


夏凜の全身を、見えない電流のような衝撃が貫いた。


重なり合った手の感触。


東堂の滑らかで陶器のように冷涼な手とは、まるで違う。


水泳で激しく水を掻き続けてきた、骨太で無骨な手のひら。


日焼けした浅黒い肌の熱気と、夏凜の手のひら全体をすっぽりと包み込んで余りある、圧倒的な大きさ。


そして何より――あの茜色に染まるプールサイドで、そっと重ねてくれた、あの忘れもしない温もりそのものだった。