ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜

けれど、視線の端に映り込む海斗の横顔を意識するたびに、胸の奥底が凍りつくように痛んだ。


教えた通りの完璧なスーツの着こなし。


自分が引き出したはずのあの逞しい肩幅とシャープな横顔を、いま隣で独占しているのは、親友の美玲なのだ。


海斗もまた、伏し目がちに前を見据え、夏凜と視線がぶつかりそうになる寸前で、頑なに奥歯を噛み締めていた。


真実を知り、張り裂けそうな想いを抱えながらも、隣に立つ美玲への義理と後悔の狭間で、その瞳は切なく揺らめいている。