仕立ての良いシルバーグレーのタキシードスーツは、イタリア製の最高級ウールが用いられており、無駄のないスリムなラインが東堂の長い手足を完璧に包み込んでいる。
胸元にはシルクのポケットチーフが上品に挿され、光の加減で柔らかく透けるアッシュブラウンのナチュラルヘアが、陶器のように白い肌をこれ以上ないほど引き立てていた。左手首には、洗練された薄型のシルバー時計。
どこを切り取っても傷一つない、「王子」姿がそこにあった。
「東堂先輩……」
夏凜が振り返ると、東堂は涼しげな目元を優しく細め、手袋を外した指先で夏凜のドレスの肩口をそっと整えた。
胸元にはシルクのポケットチーフが上品に挿され、光の加減で柔らかく透けるアッシュブラウンのナチュラルヘアが、陶器のように白い肌をこれ以上ないほど引き立てていた。左手首には、洗練された薄型のシルバー時計。
どこを切り取っても傷一つない、「王子」姿がそこにあった。
「東堂先輩……」
夏凜が振り返ると、東堂は涼しげな目元を優しく細め、手袋を外した指先で夏凜のドレスの肩口をそっと整えた。


